日生の牡蠣
日生の牡蠣
牡蠣には天然と養殖したものがあり、どちらにも良さがあります。
天然だから何も手を加えられていなくて良いというイメージがあるかもしれませんが、養殖だから良い部分も多数あるのです。
こちらの記事は、養殖の牡蠣について詳しく説明していきます。

■牡蠣の養殖方法について

人の手を加えて計画的に牡蠣を育てる方法を養殖と言います。
牡蠣が産卵期を迎える夏頃にホタテの貝殻を海の中に入れ、そこに牡蠣の幼生を付着させて採苗させます。
そうしたら、今度は牡蠣を干潟の棚へ移して、その環境に慣れさせながら大きくしていくのです。
大きさも成長してきたら今度は養殖場へ移し、出荷に適したサイズまでさらに育てます。
販売できる大きさになったら、養殖は完了です。
大きくちょうど良いサイズの牡蠣の殻をきれいに洗い、さらに海水プールにも浸けて中の泥や砂を吐かせてから市場に出てきます。

■牡蠣の養殖方法にはいくつか種類がある

牡蠣を養殖する際に、いくつかの方法があります。
地まき式は安定した砂地で行われてきた方法で、有明海近辺で利用されています。
しかし、経済的ではないという理由から、日本ではあまり使われていません。
ほかには、ひび建式という竹ひびなどを海中に建てる方法もありますが、こちらも日本ではほとんど利用されていません。
効率の良さから日本で多く使われている方法が垂下式というものです。
牡蠣の稚貝をはえ縄などで釣り下げて牡蠣を育てる方法で、海も効率良く利用でき24時間エサも与えやすいメリットがあります。

■牡蠣を養殖するメリット

わざわざ牡蠣を人間の手で養殖するメリットは多数あります。
こちらでは、牡蠣を養殖するメリットについていくつかご紹介していきます。

・栄養たっぷりの牡蠣が育ちやすい

牡蠣を伸び伸びと育てられる環境を整えてあげた中で養殖できるため、効率良く栄養をたっぷりと蓄えたものが育ちやすくなります。
エサも牡蠣が育ちやすいように、人の手で加減しながら与えられます。
24時間エサもあげられるため、たっぷりと食べた牡蠣はふっくらおいしくなるのです。

・自由に動ける環境

自然の海で天然な牡蠣として育つ場合、場所によっては条件が悪く自由に動きにくい環境になる場合もないわけではありません。
養殖をすることで計画的に広々とした海域で育てられるため、牡蠣も育つ間は比較的自由で伸び伸びできます。
育つ環境が良いから、身もふっくら栄養満点のおいしい牡蠣になります。

・味も一定のおいしさが保てる

せっかく食べるならおいしい牡蠣が良いですが、天然のものは育つ環境で大きく変わってきます。
伸び伸び栄養たっぷりおいしいものもあれば、そうではないものとばらつきがあります。
しかし、養殖されているものは、海域なども計画をし育てているため、おいしさも一定を保つことが可能です。
いつでもおいしい牡蠣を味わえます。

・育つスピードも速い

天然ものはゆっくり育つ場合も多いのですが、養殖されている牡蠣は育つ環境のコンディションが整っているため、ものすごい勢いでぷっくりとおいしく成長します。
味の良い種類同士を掛け合わせることも可能です。

■養殖されているものはノロウイルスは大丈夫?

天然は人の手が加わっていないため、菌が付いているかもしれないと感じますが、養殖は計画的に計算されているためノロウイルスは問題ないと思っている方もいるかもしれません。
養殖されていても、ノロウイルスの感染するリスクはあります。
感染者の吐しゃ物などが下水から河川へ行き、成長の際に牡蠣も蓄積している可能性があります。
天然、養殖関係なく気を付けるようにしましょう。

■まとめ

牡蠣の養殖ではエサや育ちやすい環境が整えられているので、栄養たっぷりでおいしいものが食べられます。
育つスピードも天然ものとは比べものにならないくらい速く、メリットも多数あります。
ただ、天然、養殖に限らずノロウイルスのリスクはないわけではありませんので、気を付けておきましょう。
以上、牡蠣の養殖についてのご解説でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 
 
           
 
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