
牡蠣と言われて、中にはオイスターソースを連想する方もいるかもしれません。
もっとも、オイスターソースとはなんなのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オイスターソースとはなんなのか、牡蠣とソースのおいしい関係についてご紹介します。
■オイスターソースとは

オイスターは英語で牡蠣の意味で、オイスターソースは牡蠣を使った調味料のことです。
中国の調味料であり、中華料理の隠し味やアクセントに欠かせません。
作り方もさまざまなバリエーションがあるようですが、本場中国では牡蠣を塩漬けにして発酵させ、その上澄み液を濃縮させるなど、手間と時間をかけて作られた発酵調味料です。
日本でいえば、しょっつるなど魚醤のようなものです。
魚醤はクセがあって慣れないと苦手な方もいるように、オイスターソースも大量に使うものではありません。
なお、日本で販売されているオイスターソースは、牡蠣を茹でたか、煮出した煮汁を濃縮させ、砂糖や塩、カラメルや小麦粉やデンプン、油などを加えてとろりとした状態にした製品も多く、牡蠣油と呼ばれることもあります。
■牡蠣はソース味にも合う
日本では、ソースといえばオイスターソースではなく、ウスターソースや中濃ソースをはじめ、とんかつソースやお好み焼きソースなどがイメージされるのではないでしょうか。
野菜や果物を煮込み、醤油などと合わせた甘じょっぱい味付けや甘辛い味付けで、さらりとしたウスターソースから、どろりと濃厚な中濃タイプやお好み焼きソースなどがあります。
オイスターソースではない、一般的な市販のソースは、実は牡蠣との相性も抜群です。
カキフライにソースをかけて食べるとおいしくて、ご飯も進むのは言わずもがなです。
カキフライの場合、ソース派とタルタルソース派に分かれますが、いずれにしてもソースは欠かせません。
牡蠣の名産地である岡山の日生では、ソース焼きそばの具に牡蠣を入れることやお好み焼きソースをたっぷりかけていただくカキオコも親しまれています。
カキオコとは、トロトロのお好み焼きの生地に、山盛りの千切りキャベツとぷりぷりの牡蠣をたっぷり乗せて鉄板で焼く、漁師町ならではの贅沢な牡蠣入りのお好み焼きです。
焼き上げたら、ちょっとどろりとしたとろみがある特製のお好み焼きソースをたっぷりとかけ、青海苔と紅生姜を乗せます。
お好みでマヨネーズをかけてもおいしいです。
日生でカキオコが食べられるようになったのは、商品として売れないような傷付いた牡蠣や小さすぎる牡蠣がもったいないと、漁師のおかみさんたちが考案したのがキッカケと言われています。
最近では、日生のご当地グルメとして話題を集めるようになりました。
日生に来れば、地域の飲食店などでも食べることが可能です。
■焼きそば入りカキオコ

牡蠣の産地である瀬戸内海には岡山をはじめ、広島も有名です。
広島風のお好み焼きといえば、キャベツがたっぷりで焼きそばが入り、卵を乗せるなど、一般的なお好み焼きとは異なる点があります。
一方、牡蠣養殖の名産地である日生では、カキオコも人気です。
そんな広島風お好み焼きと岡山日生のカキオコを合体させ、牡蠣入りの焼きそばを入れたお好み焼きを作ってみましょう。
贅沢でボリューミーな一品になります。
風変りなので、友達とのパーティーやお子様のお誕生日会などのサプライズ料理にもおすすめです。
■まとめ
オイスターソースは、牡蠣の旨みを活かした中華料理に欠かせない調味料です。
大量に使うのではなく、アクセントとして少量使うだけで風味が増すのは、牡蠣のなせる業です。
牡蠣は一般的なソースとの相性も抜群で、カキフライにソースをかければ、ご飯が足らなくなります。
牡蠣はソース焼きそばの具にもおすすめです。
日生では牡蠣とキャベツだけでお好み焼きを作るカキオコが人気ですが、これを焼きそばを入れる広島風のお好み焼きと融合させてみてもおもしろいです。
以上、牡蠣とソースについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。