日生の牡蠣
日生の牡蠣
牡蠣は海のミルクという別名が付けられています。
白い身が牛乳を思わせる、というのも理由の一つですが、それ以上に牛乳と同じくらい豊富な栄養を持っている、というところにも由来しているのです。
牡蠣を食べることで得られる栄養はたくさんありますが、ほかの食材よりも優れている栄養素として鉄分が挙げられます。
今回は、牡蠣を食べて得られるメリットについて紹介していきましょう。

■日本人は鉄分が足りない

最近は健康志向が高まり、さまざまな栄養素が注目されています。
タンパク質やビタミンなど、摂るべき栄養素はたくさんありますが、その中でも鉄はなおさら欠かせません。
人間がそもそも活動ができるのは血液が体中に巡っているからです。
食事を通して取り込んだ栄養は、血液を通じて臓器や筋肉に届けられます。
そのため、血液は常に製造されなければいけないのですが、その血液の製造を担っているのが鉄分なのです。
とはいえ、現代の日本人はほとんどの人が鉄分が足りていません。
特にこの傾向は女性に顕著で、通常10mg以上摂らなければいけないところ、6mg程度しか摂れていない人がほとんどです。
そもそもなぜ女性が鉄分を必要とするかといえば、月経があるからです。
月経ではたくさんの血液が体外に排出されるため、それを補うために体の中で同じくらいの血液が作られなければいけません。
生理が来ると必ずといって良いほど貧血になって立ちくらみがする、という人は多くの鉄分を摂らなければいけないのです。

■牡蠣を食べることで得られる鉄分はどのくらい?

では、牡蠣の中にはどのくらいの鉄分が含まれているのでしょうか。
牡蠣1個あたりに含まれている鉄分はおよそ0.4gとされています。
むき身の牡蠣を5個食べれば100gになるので、1食あたりの鉄分は2g程度になるでしょう。
先ほども述べた通り、成人女性が1日に必要な鉄分は10gなので、1日あたり5分の1の鉄分が摂れる計算になります。
これだけでもなかなか優秀な食材ですが、牡蠣の鉄分はほかの食材から摂れる鉄分とは少し違うのです。
鉄分は野菜や豆類からなども摂取できますが、それらは非ヘム鉄といってやや吸収の悪い鉄分です。
一方で、牡蠣に含まれる鉄分はヘム鉄なので、吸収効率に優れています。
野菜類を中心に食べて鉄分を摂っているつもりでも貧血になりやすいという人は、実は体が必要な分の鉄分を吸収しきれていません。
しっかりと牡蠣のような動物性の鉄分を摂ってこそ貧血は解消できるのです。

■牡蠣の中には鉄分のほかにも貧血を治す栄養がある?

そのほか、牡蠣の中にはビタミンB12という栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB12は1μg程度摂れば十分とされていますが、1個の牡蠣にはなんと5μgのビタミンB12が含まれているので、これだけで1日の必要分が補給できるのです。
実は貧血の原因になるのは鉄分不足だけではありません。
ビタミンB12が欠乏すると悪性貧血という症状を引き起こしてしまいます。
また、牡蠣にはタンパク質やビタミンCも豊富に含まれています。
鉄分は単体では吸収されません。
タンパク質やビタミンCなどといったほかの栄養素と手を取り合うことで吸収されやすくなるのです。
通常は、鉄を多く含む食材とタンパク質を多く含む食材を一緒に食べるところですが、牡蠣を食べればそんな手間を取る必要はありません。

■まとめ

今回は、牡蠣の鉄分に注目して話を進めてきました。
もちろん牡蠣には今回紹介しきれなかった栄養素もたくさん含まれています。
亜鉛やセレンなどはやはり元気な生活を送るにあたっては欠かせない栄養素です。
食べすぎは禁物ですが、ぜひ積極的に食事に取り入れて健康に役立ててみてください。
以上、牡蠣と鉄分についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

           
 
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