
牡蠣の旬といえば寒い冬というイメージを持つ方も多いでしょう。
栄養たっぷりの牡蠣を殻ごと焼いたり、鍋にしたりして熱々で食べれば、本当に嬉しい食卓になります。
ただ、牡蠣全体で見ると、旬は種類によって変わることをご存知でしょうか。
ここでは、牡蠣の旬の話やおいしい食べ方についてご紹介します。
■牡蠣の旬は?

日本全国で見ると、食されている牡蠣には2種類あり、「岩牡蠣(いわがき)」と「真牡蠣(まがき)」とでは旬も味わいも変わってきます。
岩牡蠣は6月~9月頃が旬となる種類で、まさに夏の牡蠣と言えるでしょう。
殻がとても分厚く、大人の手のひらサイズで身も肉厚、独特の塩味や渋みがあるのが特徴です。
一方、真牡蠣は多くの方のイメージ通り冬の11月~4月頃までが旬で、岩牡蠣よりも小さく、クリーミーでまろやかな味わいが特徴です。
よりポピュラーなのは真牡蠣でしょう。
冷凍加工されたものなら、一年中食すことができます。
・「旬」とは?
旬は、魚介類だけでなく野菜や果実などが出盛って最もおいしい時を指します。
ここから転じて、最も盛りであるシーズンやその状態を指すこともありますが、特定の食材がほかの時期よりもより新鮮に、よりおいしく食べられる時期といって間違いありません。
旬は日本の食文化ならではの言葉であり、多くの人をワクワクさせたり、笑顔にさせたりする言葉です。
日生の牡蠣はわずか1年で出荷サイズに育ち、若くみずみずしいまま旬を迎えます。
■旬の牡蠣は栄養の宝庫
牡蠣は海のミルクと呼ばれている通り、とてもたくさんの栄養素が含まれます。
亜鉛や鉄などのミネラル、ビタミン類、アミノ酸(タウリン)、グリコーゲン(ブドウ糖)など、人の体に必要な大切な栄養素がバランス良く含まれていることがわかっています。
特に現代人が消費しやすい亜鉛は、牡蠣がさまざまな食品中トップクラスの含有量です。
亜鉛は、人の体内に侵入してきた細菌やウイルスを免疫システムで防御するのに役立ち、すべての細胞の中にある遺伝物質を合成するためにも必須です。
ビタミンCと一緒に摂取すると、こうしたミネラルの吸収が促進されるため、牡蠣にレモンを絞っていただくのはおいしいだけでなく、とても理に適っていると言えるでしょう。
牡蠣に含まれる亜鉛は100gあたり14mgで、これは数ある食品の中でもトップクラスです。
(日本食品標準成分表2020年版(八訂) https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_10292_7)
■旬の牡蠣をおいしく

旬の牡蠣はどんな風に食べてもとてもおいしく食べられますが、やはり生で食べると、その濃厚な牡蠣本来の味を楽しめます。
ひなせ産の牡蠣にも生食用が新登場していますので、ぜひご賞味ください。
また、真牡蠣は小ぶりな分、身を丸々炊き込んだご飯や鍋にして食べるのもおすすめの食べ方です。
旬の牡蠣をたっぷり入れた鍋に、レモン1個分をスライスして乗せて煮るのも格別です。
先ほどご紹介したように、ビタミンCは牡蠣のミネラルを吸収するのを促進してくれますので、さっぱりおいしく、体にも良い爽やかな鍋になります。
旬の牡蠣の旨みは、少しも逃さずすべて丸ごと味わいましょう。
■まとめ
牡蠣の旬は種類によって異なりますが、いずれも濃厚な味わいや独特の風味を楽しめるおいしい食べ方があります。
特に寒い冬は、殻焼きや鍋、炊き込みご飯などで、牡蠣のうまみを丸ごと味わいつくすのがおすすめです。
ぜひ日生の牡蠣をおいしく食べて、心も体も元気に過ごしましょう。
以上、牡蠣の旬についてのご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。