
よく牡蠣にあたったという話をどこかで聞き、生食用を食べるのは怖いと感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、牡蠣にあたってしまう人もいますが、間違った方法で食べてしまった結果苦しむ方がほとんどです。
正しく生食用の牡蠣を食べていれば、苦しくなることはほとんどありません。
こちらの記事では、生食用の牡蠣について詳しく説明していきます。
■生食用で販売されている牡蠣には基準がある
食中毒になってしまったら大変なため、生食用で販売されている牡蠣はしっかりと決められた基準を突破していないと販売できません。
どの海で穫られたものでも食べられるわけでなく、大腸菌群最確数が70以下、もしくは100mlあたり大腸菌群最確数が70以下の海水などと細かく決まっています。
ほかにも、塩分濃度3%の人工塩水を使って殺菌しながら浄化したものなどの基準があります。
万が一食中毒を起こしてしまうと、本当に苦しい思いをしてしまうので大変です。
そのため、厳しい基準をクリアした牡蠣しか生食用として販売されません。
■販売前に検査し加工されている

むき身になった生食用の牡蠣は、スーパーなどで販売されています。
しっかりと基準を突破し何か変な菌がいないのか、以前に検査をしてからの出荷をしています。
なんとなく基準を突破していそうな新鮮な牡蠣だからと、適当に加工して出荷されているわけではありません。
200g以上を滅菌器具を用いて滅菌容器へ移し、これを検体としてしっかりと調べます。
基準をクリアしていて体に安心なものだけが、店頭で販売されています。
■加熱用よりも基準が厳しい
牡蠣の中にも生食用のほかに加熱用もあり人気です。
加熱用の場合は生食用に比べて厳しい検査はせずに、そのまま新鮮なものを出荷します。
購入者が食べる時に煮る、揚げるなどの調理方法で火を通すため、販売される時には殺菌されていません。
見た目も生食用も加熱用も同じようなふっくらした身でおいしそうなため、なんとなく生でも食べられるような気持ちになってしまいます。
しかし、処理の仕方に差があり、そのまま食べてしまうとお腹を壊してしまうので危険です。
生食用は菌をしっかりと殺菌した状態になってからでないと販売はしません。
■牡蠣は新鮮だから安心ではない
海で穫れたての牡蠣であれば、新鮮で何か殺菌などをしなくても食べられると感じている方もいるのではないでしょうか。
確かに、穫れたてで時間も経っていなければ鮮度は抜群ですが、これと菌がなく食中毒にならないとは結びつきません。
どんなに鮮度が良くても、残念ながら食中毒になってしまう場合もあります。
特に殺菌をしていなければ、そもそも新鮮な牡蠣へすでに菌が付着したままの可能性もあります。
さまざまな食材は、新鮮なうちはお腹を壊さないものも多いですが、牡蠣に関してはイコールではありません。
■より安心して食べるために下処理は重要

スーパーで購入してくる生食用牡蠣は、しっかりと殺菌されていてほとんど菌が残っていない状態です。
それでも、臭みや多少の汚れなども付着しているため、しっかりとした処理をしてから食べると良いでしょう。
水で洗い流すだけでなく、塩を振ってから軽く揉み込みつつ洗い流してみましょう。
ぬるぬるしたものも取れて臭みなども薄くなり、汚れ落ちやすくなります。
■まとめ
生食用の牡蠣は食中毒を起こさないように、しっかりと基準が決まっています。
殺菌なども厳しい基準の中で行われているからこそ、生でも安心して食べられます。
海で穫れたて新鮮でも食べられそうなイメージがありますが、この段階では菌が付着している可能性が高いです。
しっかりと殺菌してから、生で食べるようにしましょう。
スーパーで購入してきてた後は、そのまま水で洗い流すだけでなく、塩を振って揉み込みその後洗い流してから食べると汚れや臭みも落ちおいしく食べられます。
以上、牡蠣の生食用についてのご説明でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。