
牡蠣は痛風になりやすい食材だと言われています。
だからこそ、牡蠣好きな方は痛風対策を行ったうえで食べるようにしてください。
ここでは、牡蠣に含まれるプリン体、尿酸値を抑えるための工夫、などについて説明しています。
尿酸値をコントロールする生活習慣も踏まえて、痛風リスクを上げないように工夫して牡蠣を楽しみましょう。
■牡蠣を食べると痛風を招く?
尿酸値が高い状態が続くと、痛風になるリスクが高まります。
風が吹いても痛いと言われるほどの激痛を伴う痛風は、ひとたび発症すると完治しません。
だからこそ、定期的に健康診断を受けて、尿酸値が上がりすぎないようにする必要があります。
尿酸値を抑えるためには、何よりも食事コントロールが大切です。
そこで、プリン体が少ない食材を中心にした食生活を意識しましょう。
牡蠣はプリン体が多く、100gあたり180mg程度含まれています。
100gという量は真牡蠣で5個分になります。
プリン体の摂取は1日あたり400mg程度に抑えておくのが好ましいため、牡蠣が好物という方は注意してください。
特に肥満体の方は痛風リスクを高めるので注意が必要です。
■尿酸値を高くしすぎないために
尿酸は血液に溶ける性質がありますが、飽和状態になると尿酸値が高くなります。
尿酸がやっかいなのは結晶化し、体の内側からダメージを与えることです。
痛風のリスクを抑えるためには、肥満を解消する必要があります。
肥満の人は代謝が悪いことが多く、プリン体の排出機能も低下しています。
痛風が心配だからと牡蠣を食べるのを我慢しても、肥満を改善しなければ痛風リスクは大いにあるわけです。
逆にいえば、適正体重の範囲内で、かつ尿酸値も基準値内にある人であれば、牡蠣を食べても問題はありません。
食べたいものを我慢するのはストレスが増えて不健康を招くことも。
過度のストレスは尿酸値を上げる原因になることもあります。
痛風を予防するにはバランスの良い食生活を意識してください。
牡蠣が好きだからと牡蠣ばかり食べるのは避けて、尿酸の排出を促進する野菜や海藻などもよく食べるようにしてください。
牡蠣に限ったことではなく、特定の食品ばかり食べていると栄養バランスを崩すことになります。
1日に摂取する食品目数は牡蠣を含めて30種類以上を意識してください。
■レモン果汁で牡蠣を食べる

牡蠣とレモンは相性が良く、レモン果汁を加えるとさっぱりした味わいになります。
さらに、レモン果汁にはビタミンCが豊富に含まれており、尿酸の排出をサポートしてくれるのです。
ただ、ビタミンCは加熱すると失われる性質があるので、加熱してから使用するのは避けましょう。
ビタミンCを効率的に摂るには、柑橘類やサプリメントを利用するのもおすすめです。
■痛風を抑えるための食生活
牡蠣が好きな方は尿酸値が上がりやすいと考えてください。
尿酸値を下げるためには、こまめに水分を補給するのが得策です。
牡蠣の鍋物やスープであれば、牡蠣と一緒に水分を補給できます。
お酒やコーヒー、緑茶などは利尿作用があり、摂取した水分を超える水分が体から排出されます。
すると、体が脱水症状になって、水分不足の状態になってしまうのです。
水分を保持するためには、水やノンカフェインのお茶などがおすすめです。
清涼飲料水に関しては糖質が含まれているので、飲みすぎると血糖値を上げることになります。
糖尿病も痛風と同様に、一度発症すると完治しないので注意が必要です。
■まとめ
100gあたり180mgのプリン体を含む牡蠣は、食べすぎると痛風リスクを高めます。
プリン体は尿酸値を上げてしまうので、牡蠣を含めてプリン体の多い食材の摂りすぎには注意してください。
尿酸値を抑えるためには、日頃からビタミンCや水分をしっかりと摂ることが大切です。
以上、牡蠣と痛風についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。