牡蠣とプリン体について

牡蠣,イメージ

牡蠣はプリン体が多いから、あまり食べないほうが良いと聞いたことはありませんか。

一方で、牡蠣は海のミルクとも言われ、栄養価が高く、体のエネルギーを生み出し、代謝をサポートするグリコーゲンも含まれています。

ここでは、牡蠣とプリン体の関係やプリン体がなぜ気を付けるべきと言われているのかを見ていきます。

目次

プリン体とは

近年、プリン体ゼロのビールなどが売り出されていますが、なぜプリン体を控えようとする動きが見られるのでしょうか。

プリン体は食品のうまみ成分をはじめ、肉類や魚介類などに多く含まれている成分です。

過剰に摂取すると、肝臓で代謝しきれなくなり、尿酸を増やすと言われます。

尿酸値が高くなると、さまざまな生活習慣病を引き起こす可能性があります。

特に気を付けたいのが痛風です。

体内に大量の尿酸が蓄積され、それが結晶化してしまうことで関節炎を引き起こします。

病気の1種でありながら、風が吹いても痛いほど、体に痛みを引き起こすので痛風という病名が付いているのです。

プリン体が多い食材

プリン体を多く含む食材としては、レバーや白子、エビ、カツオなどの魚介類があります。

また、ビールはアルコール類の中では、プリン体の含有量が最も高いです。

一方、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒には、プリン体はあまり含まれていません。

プリン体の1日の摂取許容量は、すでに痛風といった方を除き、1日あたり400mgほどです。

この点、レバーは100gあたり210~320mg、大正エビは273mg、アジの干物は246mg、カツオは211mg、ビールは350mlで12~25mg程度です。

気になる牡蠣ですが、100gあたりで185mgほどになります。

食べる量に気を付ける

牡蠣,イメージ

痛風に罹患されていて、プリン体の摂取量に制限がある方や尿酸値が高めで、医師に制限などをされている方を除けば、プリン体が多い食材を無理に我慢する必要はありません。

何事もそうですが、食べすぎに注意すれば、尿酸値が急激に異常になることやいきなり痛風になることはありません。

プリン体が多いとされるレバーは鉄分が豊富で貧血対策になると言われていますし、青魚類はDHAなどが豊富で健康に良い食材として人気です。

牡蠣も海のミルクとして栄養価の高さに定評があります。

同じ食材でも、さまざまな作用があるとともに、いくら体に良いと言われても、同じ食材ばかりを大量に摂取することや食べ続けるのはよくありません。

やはり、さまざまな食材をまんべんなく摂取し、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。

牡蠣もいくら好きだから、おいしいからと、大量に食べるのはおすすめできません。

旬を感じながら、適量でおいしく召し上がっていただきたいものです。

牡蠣の適量

牡蠣,イメージ

プリン体の含有量は100g単位で表されますが、牡蠣100gは、牡蠣の大きさにもよりますが、5個程度です。

プリン体の摂取制限をされている方を除けば、週に1回程度、牡蠣フライ5個、牡蠣鍋1人前、牡蠣のパスタなどを食べても問題はありません。

牡蠣は滋養強壮にも優れているので、常備菜を作っておき、牡蠣の佃煮や牡蠣のオイル漬けを毎日1~2粒程度食べても、野菜もしっかり摂るなど、バランスの良い食事を心がければ、基本的にプリン体が過剰になることはないでしょう。

まとめ

牡蠣のプリン体は100gあたりで185mgほどと、やや高めではありますが、食べたからといって、すぐに尿酸値が高くなることや痛風になることはありません。

もちろん、過剰摂取や、毎日継続的に大量に食べるのは好ましいことではありません。

牡蠣に限らず、どんな食材でも食べすぎは良くなく、何事もバランスが大切です。

以上、牡蠣とプリン体についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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