牡蠣は「海のミルク」と呼ばれることがあります。乳白色の身や濃厚な味わいを表す呼び名として使われますが、牛乳と同じ食品という意味でも、栄養価が同等という意味でもありません。正式な食品区分や、特定の健康効果を示す言葉ではありません。
目次
牛乳と同じ栄養バランスではない
文部科学省の食品成分データベースによると、生の養殖かき可食部100gあたりの値は、たんぱく質6.9g、亜鉛14.0mg、鉄2.1mg、ビタミンB12 23.0µgです。食品成分表の数値は食品の種類・状態・可食部を定めた標準値で、実際の一個あたりの量や調理後の値とは異なります。
「海のミルク」という表現から、牛乳と成分量を比べたり、牛乳の代わりになると考えたりする必要はありません。食品ごとに成分の組み合わせが異なります。
栄養素の説明と健康効果は分けて考える
牡蠣に亜鉛や鉄、ビタミンB12などが含まれることは食品成分表で確認できます。一方、特定の病気を予防する、肝機能を改善する、精力を高めるといった効果を、牡蠣を食べることだけで断定することはできません。必要な栄養は一つの食品だけで補うのではなく、全体の食事の中で考えます。
成分の詳しい見方は牡蠣の栄養成分の記事をご覧ください。
生食用・加熱用の表示を確認する
「海のミルク」という呼び名と、生で食べられるかどうかは別の話です。生食用か加熱用かは商品表示で確認してください。加熱用は生で食べず、中心まで十分に加熱します。
生食用と加熱用の違い、牡蠣の加熱の目安もあわせてご確認ください。