牡蠣アレルギーの原因と食中毒の違い

牡蠣,イメージ

牡蠣アレルギーの方は、牡蠣を食べる時に注意が必要です。

アレルギーは食中毒と混合されがちですが、両者は同じではありません。

ここでは、牡蠣アレルギーの原因、食中毒との違い、根本的な対策などについて説明していきます。

自分が牡蠣を食べても良い体質なのか把握しておくことが、安全に食べることにつながります。

目次

牡蠣アレルギーの正体とは

食物アレルギーの症状を持っている人は少なくありません。

人間の体と食べ物には相性があるわけです。

鶏卵や牛乳、小麦はアレルギーが出やすい食材ですが、貝類を食べるとアレルギー症状が出るという人もいます。

牡蠣も例外ではなく、「牡蠣であたった」と言われる状態がそうです。

牡蠣にはトロポミオンが含まれており、アナフィラキシーショックを引き起こすリスクがあります。

アレルギーの原因物質であるアレルゲンが体内に侵入し、臓器にも悪影響を与えるのです。

皮膚にブツブツが発生してかゆくなる、口内が腫れたりかゆくなったりするなどの症状は代表的です。

重症化すると急激に血圧が低下する、意識がもうろうとする、呼吸が苦しくなるなどの症状が発症することも。

ほかにも、お腹が痛くなる、吐き気がするなど、体調が急激に悪化した場合もアナフィラキシーショックを疑ってください。

アレルギーと食中毒は混同されがちですが、アレルギーのほうが食後早く発症します。

食べてから数時間ほどで発症した場合は、アレルギーだと考えられます。

食中毒ですと、食べてから12時間以上経過してから発症することが多いです。

なお、アレルギーは早ければ数分で発症する人もいます。

「牡蠣を食べるとなんらかの異変が生じる」という方は、食べるのを避けたほうが良いでしょう。

アレルギーは突発的に発症することも

金属アレルギーにしてもアレルギー性鼻炎にしても、アレルギーと名の付く症状はある時急に発症することがあります。

今までずっと普通に牡蠣を食べてきた人が、ある時牡蠣アレルギーを発症することもあるのです。

だからといって必要以上に神経質になると、食べても問題ない体質にもかかわらずアレルギー体質だと錯覚してしまう可能性があります。

病気は気からと言われますが、これはアレルギーにも言えることです。

安心して牡蠣を食べるためには、医療機関でアレルギーリスクを調べるための血液検査を受けてみるのがおすすめです。

牡蠣は要注意という診断が出れば、今までは問題がなくても今後アレルギーが発症する可能性があります。

人間の免疫力や体質、体調は一定ではないのです。

アレルギーのリスクを軽減するには

牡蠣の食中毒に関しては、ノロウイルスやビブリオ菌などが引き起こします。

これらは加熱調理すれば死滅するので、安全に牡蠣を食べられます。

一方で、アレルギーに関しては、加熱をしてもアレルゲンが消失することはありません。

そのため、牡蠣鍋や牡蠣フライなど、十分に加熱したにもかかわらず体調不良が起きた場合は、食中毒ではなくアレルギーだと考えられます。

強いアレルギー体質の方ですと、牡蠣エキスを含むオイスターソースを摂取するだけで症状が出ることがあります。

牡蠣を使用したクラムチャウダーなども避けるべきでしょう。

牡蠣アレルギーの人がアレルギーを予防する方法は、牡蠣を食べないこと以外にはありません。

まとめ

牡蠣アレルギーと食中毒では原因物質が異なります。

アレルギーはトロポミオンが引き金となっており、血圧低下や呼吸障害などを発症させることも。

比較的軽度な症状にはじんましんが出る、肌が赤くなる、口内のかゆみなどがあります。

加熱処理で防止できる食中毒に対して、アレルギーには根本的な対策がありません。

唯一の予防法は牡蠣を食べるのを避けることだけです。

牡蠣アレルギーかどうか調べるには、医療機関でアレルギー検査を受けるのが良いでしょう。

以上、牡蠣アレルギーについてのご説明でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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